Recruitment
採用情報
風通しの良い職場
スタッフ間のコミュニケーションを大切にしており、
スタッフの貴重な意見・アイデアが通る風通しの良い
職場です!また、代表取締役も20代とフレッシュな
組織となっております。あなたなりの働き方を一緒に
模索する職場になっております。
管理業務が少ない
事務作業等の煩雑な業務を簡略化するためのソフトを導入しています。なので、管理業務が少なくなり、本来の業務に集中することが可能です。また、残業、業務過多を無くし、業務の効率化を追求します◎
プライベートの充実
「完全週休2日以上」「年間休日120日以上」
「長期休暇有り」「積極的な有休取得の推進」
「残業なし」などをはじめ、
お仕事とプライベートの両立を行うための施策を
多く行なっております。
PIVO創設の背景
はじめに読んで欲しい
私(代表取締役:髙貝)は、元々警察官の仕事をしていました。
そして、そのうちのほとんどの時間を「刑事課」という部署で勤務をしていました。刑事課では、事件相談の受理や、令状請求、捜索差押え(所謂ガさ入れ)、犯人の逮捕等、様々な業務がありますが、その中でも、私が個人的に力を入れていた業務、そして、この度、私が創業するきっかけとなった業務は、「犯人の取調べ」でした。犯人の取調べとは、罪を犯した犯人から事情聴取をすることを言います。
犯人は、「自分を良く思われたい」「自分の罪を軽くしたい」と考える者が多いものですから、人を殴っているのに、「たまたま手が当たっただけです」とか、物を盗んでいるのに、「後から会計をしようと思っていました」とか、自分にとって都合の良い供述をする者が多くいました。
そのような犯人に対しては、情に訴えたり、証拠を突き付けたりするなどして、自らの罪を認めさせ、反省を促します。そして、犯人が二度と同じ過ちを繰り返さないように諭し、更生に導くというのが、取調べの意義というものでした。
私自身、取調べという業務は、「自分の力(人間性や話術など)で、嘘をつく犯人に全てをさらけ出させ、更生に導くことができる」という点にやりがいを感じていました。しかし、私の中でどうしても一つだけ引っかかる、取調べ対象者がいました。
それは、自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)、など「発達障害等の障害を持つ少年たち」でした。発達障害等の障害を持つ少年たちは、取調べでは「もうやりません、ごめんなさい」などと、反省の弁を述べるのに、何故か二度三度と罪を繰り返してしまうケースが多いのです。
私の中で、反省しない犯人が再犯するのは、当然のことだと思っていましたが、反省をして再犯しないことを誓った少年たちが、何故、再び犯罪に手を染めてしまうのか、最初は理解ができませんでした。少年たちは、万引きや詐欺、わいせつ行為、薬物など様々な犯罪に手を染めていました。
そして、私はその少年たちに、反省を促し、少年たちは少年院等に行くことになるのに、なぜか少年たちは、出所後に再び同じ過ちを繰り返してしまうのです。そのような現実と直面しながら、私は、「もし、自分が刑務所に行くことになれば、絶対に同じ過ちを繰り返さないのにな」なんて、漠然とした考えを持つだけで、「反省を促す」以外の改善方策なんて、考えもしていませんでした。
ある日、万引き事件が発生し、そこにいた犯人は、過去に2回、取調べを担当したことがある少年でした。取調室の中で、少年は「腹すいたから盗んだ」「ごめんなさい」と、過去2回と同じように、動機と反省について語りました。
私としても、何度も同じことを繰り返す少年に苛立ちを覚えており、「なんで何回も同じことを繰り返すんだ」「盗むことは犯罪だってわかってるだろ」「それとも、物を盗んだらいけないってことすら知らないのか」と叱ると、少年は、「わかります」『この間、刑事さんもお母さんも「食べ物は盗んじゃだめ」って言っていたから』と言いました。
私は、この言葉を聞き、頭の中が?になりました。そして、少年に対し、「他になんで盗むことはダメなのか理由はないか」と聞くと、少年は、「んー」と考え込んでしまいました。結局、少年の口から、それ以上の理由は出てきませんでした。少年は、物はお金で買うこと、物を盗むことはダメということは分かっていても、被害を受けた店の気持ちなどを考えることができていなかったのです。
私は、その事実を知って、そんなことも知らないのかという衝撃と同時に、自分の不甲斐なさを感じました。そして、過去に取調べをした少年たちを思い返してみると、「実は、人を殴ったらダメ、薬物をやったらダメということは分かっていても、罪を犯すと被害者が辛い思いをし、自分の周りの人たちが悲しむという部分まで、考えられていないのではないか」「自分がやっていた取調べの方法は間違えていたのではないか」と思えてきたのです。
それから、私は「発達障害等の障害」について、そして、「障害と犯罪の関わり」について、色々と調べたり、詳しい人から話を聞いてみたりしました。そうして、私の中で行きついた答えが、「認知機能の乏しさ」でした。見る、聞く、想像する、行動をコントロールするなどの力が乏しいということです。
それが罪を犯してしまう原因の大きな要素原因であることを知り、過去に取調べをした少年たちと対照してみると、私の中で腑に落ちました。当然のことながら、発達障害を持っているからといって犯罪を犯すわけではなく、そのような非行行為をしてしまう少年はごく一部の少年となります。その中でも、発達障害を持つ子に「+α」が加わることで、犯罪を犯しやすいことも分かりました。
その+αは、「周りの環境」、つまり、過剰な叱責や友達のいじめなどということでした。私自身も、少年たちに対し、二度と同じ過ちを犯してほしくない一心で厳しい過剰な叱責もしてしまっていました。しかし、それでも少年たちは再犯を繰り返してしまっていたわけですから、私はただ、その子たちに必要のない「+α」を加えてしまっただけで、何一つ少年たち更生のための力になれていなかったのです。
そう考えると、自責の念に駆られ、自分の無力さを感じました。同時に、これ以上、不幸な少年を増やしてはいけないと強く思いました。
「発達障害等の障害を持つ少年による犯罪」。
認知機能が乏しい少年たちが、やってはいけないことだと何となく分かっていても、「何故物を盗んではいけないか」「何故人を殴ってはいけないか」など本質的な理由が分かっていない。それなのに、犯罪を犯せば当然、裁きを受けることになる。私が刑事をやっていた頃は、日常的なことであまり深く考えることはありませんでしたが、改めて少年、保護者の目線に立って考えてみれば、それは、考えうる最悪のケースであると思います。
昨今、発達障害等の障害は、「子どもの特性」と表現されていますが、その特性とは、
・記憶力が良い
・独特の感性を持っている
などプラスの特性もあれば、
・相手の気持ちを理解するのが苦手
・言葉の意味を正しく理解するのが苦手
など当人等を悩ませる特性もあります。その中でも犯罪は、その特性が一番悪い方向に行ったことにより招いた最悪のケースであると考えられます。そう考えると、私が日常的に接していた犯罪を犯した少年たちは皆、特性が悪い方向に働いてしまった子たちだったのです。
そして、「犯罪者」という誰も望んでもいないレッテルを張られてしまうのです。
このような現実に直面して、今まで自分がやっていた取調べは、真の正義ではなかったのだと感じました。また、刑事が取調室で、少年たちの情に訴えても、ダメな事だと説明をしても、再犯につながることが多いのが現実だったので、刑事が生きづらさを感じている少年たちの力になるには、限界があるとも感じました。
本当に少年たちの健全育成を願うならば、真の正義はもっと抜本的な部分から改善する必要があるのだと。そして私は、児童発達支援・放課後等デイサービスの存在を知りました。この分野では、発達障害等の障害を持つ育成段階の子どもたちに、適切な療育を届けることができます。
未来ある子どもたちに不幸な思いをさせないよう、認知機能の向上に取り組んだり、子どもたちが生きづらさを感じないような療育・サポートをすることができます。この分野こそ、子どもの生きやすい社会づくり・健全育成の観点から、真に取り組むべき問題だと強く感じました。
そして、私は子どもたちの生きづらさの解消、幸せな未来を実現するために、
正義・奉仕
~常に正しい意思で最高の療育を~
~子どもの幸せを願い、尽くすこと~
を経営理念とし、『PIVO』を創業するに至りました。
児童発達支援・放課後等デイサービス PIVO
代表取締役 髙貝 篤椰
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